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2022年6月26日日曜日

LED Tester

 LED 簡易テスターの工作

最近アンプにLED を搭載することが多くなってきました。
LED はどこでも入手可能なサトーパーツ製を使っています。

アンプを作っていてふと気づきました。
「製作中のアンプの電源回路とリレー式フットスイッチ回路が出来上がるまでの間は取り付けたLED がちゃんと点灯するLEDなのかどうかをテストする場面が無いな」ということに。
もちろんテスターでダイオード特性は調べてはいるものの、やはり、ちゃんと光っているところを確認したうえでアンプに取り付けたいなと思います。

そこでLED が光るのを自分の目で確認できるテスターを作っちまえと
かといって大げさな物は作る気は無く、簡易的なものにしました。

swab container used to contain parts
簡易 LED テスター

本体は綿棒の空き容器プラスチックです。
その他の部品は
抵抗 x2, 電池ボックス x1, スイッチ x1, クリップ x2 , 配線材

サトーパーツの中で私がよく使う緑色と黄色のLED は流す電流が若干異なります。黄色に比べて緑のほうが少し少なめの電流を流します。緑LEDと黄LED の両方がテストでへきるようにスイッチを使い、電池のプラスとLED のプラス端子の間に挟む抵抗値を変えられるようにして、電流値を各色に合わせています。
電源の電圧は1.5V 乾電池の2個直列で 3Vを使用。この3V に対して何ミリアンペア流すのかを抵抗値を変える事で制御します。この抵抗値はきっちり正確でなくとも、だいたいの値で十分機能します。

LED の端子は細長い金属です。クリップでその端子を挟んで通電し点灯確認します。

下に回路図を掲載しておきます。
switching total resistance upon testing LED's color green and yellow.
LED テスター回路図

Youtube で点灯しているところが見られます。


2022年6月4日土曜日

2510 DP (Dual Pre)

 ギャンプスのオリジナルアンプ 2510 にはプロトタイプが存在します。

2510 に関するブログ記事

2510 OD を完成させるために製作した試作機がプロトタイプです。
プロタイプは不要な機能があったり、必要な機能がなかったりと
そのままでは使いずらいアンプでした。
今回は、このプロトタイプを「使えるアンプ」にリニューアル
することにしました。

① Reverb 外します 
 AB763 回路をベースとし、きめ細かなハンドワイアード配線を施すと、豊富で潤沢な倍音に恵まれるアンプになります。このことがある種「リバーブ感」という言葉のとおり豊かな響きを生み出し、敢えてスプリング・リバーブを通さなくても音創りが可能となります。
スプリング・リバーブが付いていると、多少雑に弾いてもそこそこの音質が出せてしまいます。言い方を変えると音の個性が均質化される方向に行きます。弾き手の個性やギターの個性が生かされずらいという欠点があるため、リバーブは外すことにしました。
特に練習用アンプとして使用する場合、このことはとても重要です。音が均質化され、下手に弾いてもその欠点が隠されてしまうと上達の妨げとなります。

② 2つのプリアンプを作り、各々独立したボリュームとトーンコントロールを持たせます。
③ 2つのプリアンプ間をフットスイッチで切り替えられるようにし、ライブでの操作性を向上し、使い勝手を高めます。
Volume, Treble, Bass, Middle, Master Volume の6つのコントロールつまみを2重化し、瞬時にA から B へ、B から A に切り替えられるようにします。
随分前に、あるギタールシアーさんから「2つのマスターボリュームをスイッチングで使い分けられないか」という相談を受けたことがあります。小さめの音で弾いているリズムギターの音質をできるだけ変えず、マスターだけ上げた音圧でリードをとりたいということでした。(そのときは既成のアンプの改造というテーマでオリジナルアンプのように設計自由度が低くお断りしました。)
今回はギャンプス・オリジナルアンプであり、チャンネル毎にマスターもスイッチできるようにしています。そのため、あらかじめチャンネルAとBとで同じ音質になるようにトーンスタックを微調整しておけば、マスターの差だけを味わうことも可能となりました。


front view of 2510 prototype
2510 プロトタイプのキャビネットはそのまま流用


下の写真のように上側(白ノブ) がチャンネル A 下側( 茶色ノブ) がチャンネル Bで上下2列にポットを配列しました。
変更後のコンパネは 5つのツマミが2列に並ぶ
コントロールパネルの MOD

約2ヶ月かけてじっくりと回路の Modify を行いました。
元の回路とMOD 後の回路
回路のMOD

回路の変更部分を写真上にマークアップ
MOD後の回路
5月31日に完成しました。

当アンプはもうプロトタイプではなくなりました。
モデル名は 2510 DP ( Dual Pre ) です。
音は後日 Youtube にアップします。

狭いスペースに少し回路を詰め込みすぎました。
2つのプリアンプのコントロールノブ 全部で10個を搭載するにはシャーシーのスペースに余裕がなくレイアウト設計的にみると少し問題があります。
結果として 2510 OD にくらべ若干ノイズが多めとなってしまいました。

そのこともあり、当アンプは現在は非売品です。

私のギター練習のお供とします。