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2016年10月25日火曜日

Deluxe Reverb '73 Overhauling

10月は73年製シルバーフェースの Deluxe Reverb のオーバーホールをしました。
千葉のMさまご所有です。
お電話でご要望をお伺いしているときに、大事になさっているアンプということで、こちらから SKB のアンプ・ケースの話をしましたところ、早速サウンドハウスでお客さまご自身が購入なさり、ケースに入れて送付くださいました。
このSKB ケースは12インチ・スピーカー1個を搭載したアンプならどれでも入るケースです。
ギャンプスも所有しています。機能は Matchless DC30 のプログで述べたとおり、内部でアンプをベルト固定し、外装が強い衝撃を受けてもアンプへの被害が無い優れものです。重量は他のどのアンプケースよりも軽い。大きさは少し大きめですが 2x12 用よりははるかにコンパクトです。
SKB ギターアンプ・ケース 1x12 専用
送られてきたアンプはフェースプレートの痛みがほとんどなく、とてもきれいな状態でした。中の回路部分にカビが生えているということもなく、大切に保管されていました。

Deluxe Reverb
ただ過去に一度もアルミ電解コンデンサーの交換はなされておらず、キャップ・パンの中は電解液が噴出していました。

電解液が噴出して固まった痕跡
噴出した電解液は電源配線にもこびりついていました。配線ワイアーが絶縁低下しているため、配線ごとオーバーホールしました。

電解液が付着した配線材
ご要望によりオーバーホールをしつつブラックフェーシングの MOD を同時適用しました。オーバーホールと手間は同じため追加料金無し。

ブラックフェーシングとオーバーホール
このアンプはSpeed を1にしても ヴィブラートの揺れが早すぎました。理由は Speed Pot の値が本来 3MΩRA であるべきところ、 2MΩしかありませんでした。これを交換して通常の Fender と同じ Speed にはなりました。
オーバーホール時に揺れのスピードを決定づけるコンデンサーの値を調整し、通常の Fenderよりもさらにゆっくりと揺れる MOD を入れておきました。 追加料金不要。

ビブラート回路のスピードを遅くするMODとオーバーホール
プリアンプのオーバーホールでは Normal チャンネルと Vibrato チャンネルの両方にリバーブとヴィブラートを掛けられる MOD を同時適用しました。この MOD もオーバーホールと手間は同じのため追加料金不要です。

両チャンネル共にリバーブのかかる MODとオーバーホール
その他オーバーホールの内容は他のアンプと同じのため、ここでは省略概略にとどめます。
過去のブログを参照ください。

オーバーホール概略
真空管はノイズ・レベルの高かった V4 の12AX7 一本を交換しました。

バイアス調整とテスト
お客さまには下の写真のように詳細な写真入りレポートをお送りしました。

お客さまにお送りした修理レポート
以上 10月のお仕事でした。

良きギターライフを


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