Fender Vibrolux Reverb '77
オーバーホール済 + ブラックフェーシング済
SOLD, Thanks
1. アンプの外観
中古としては比較的きれいな外観です。
☆ 消毒済み、クリーニング済です
☆ 側面角にトーレックスのスクラッチ 1か所有り
正面 |
フェースプレートのクローズアップ |
背面 |
左上部の角のトーレックスのスクラッチあり |
右側面 |
右上部 |
2. アンプの基本仕様
回路仕様: オールチューブ、ハンドワイアード回路
音響出力: 35W RMS
スピーカー: 10 インチ x 2個 ( 8Ω x 2個の並列接続=4Ω)
出力管: 6L6GC x2 プッシュプル
整流方式: 整流管 真空管 5U4GB もしくは 5AR4
プリ管 : 12AT7 x2 本 12AX7 x4本
Fender ヴィンテージアンプの一覧表 |
ポジション( V1~V9) ごとの真空管タイプと役割の概説
Fender Vibrolux Reverb の真空管タイプとポジション毎の役割 |
当アンプの標準の電源電圧
複数の一次配線の電源トランスとバックパネルの100Vの表示 |
アンプは製造時に輸出仕様の電源トランスが搭載されています。
この電源トランスは一次側配線が複数あり、
各国の色々な電圧に対応できます。
このアンプは出荷時点から 100V 用の配線が施された状態です。
このアンプは元々100V 仕様です。
コンセントの電圧を120V に昇圧する必要はありません。
万一間違って昇圧した電圧を加えると、著しく寿命が縮んだり、
壊れたりします。
現在搭載している真空管のインベントリー
V1:12AX7WA SOVTEK
V2:12AX7 Electro Harmonix
V3:12AT7 Electro Harmonix
V4:12AX7WA SOVTEK
V5:12AX7WA SOVTEK
V6:12AT7 Electro Harmonix
V7:5881WXT SOVTEK
V8:5881WXT SOVTEK
V9:5U4GB JJ
スプリング・リバーブ・タンク(パン)
アメリカ国内で製造されたスプリング・リバーブが搭載されています。状態は良く、問題なく使えます。型番は Fender のコンボ用の定番 4AB3C1B です。
ACCUTRONICS 4AB3C1B Made In USA
本機のリバーブ・パン |
Made In USA の証 |
注) Accutronics の商標は現在は韓国のBelton が持っています。
昨今、生産されたAccutronics は韓国製です(Made in Korea)
3. 実施したメンテナンスの内容
A) 徹底したオーバーホールの実施
☆全てのアルミ電解コンデンサー交換
・使用部品メーカー: Sprague ATOM, F&T, Nichicon
・目的:寿命を迎えた部品を新しくする
☆全てのカーボンコンポジット抵抗の交換
・使用部品メーカー: Kamaya、Xicon
・目的:熱疲労により壊れる寸前の部品の事前交換
☆劣化したカップリング・コンテセンサーの交換
・使用部品メーカー: オレンジドロップ(CDE, SBE)
・目的: 音質低下やノイズを引き起こす劣化部品の除去
☆劣化したセラミックディスク・コンデンサーの交換
・使用部品メーカー: CRL, Sprague, Murata
・目的: Vibrato の揺れ復活。Treble・Bright の音質向上
☆劣化した電源コード(power cord) の交換
・使用部品: 芯線の太さAWG 16 x 3芯
・目的: 安全性の向上ならびに安定電源の確保
☆劣化したスピーカー・ケーブルの交換
・使用部品メーカー: Belden と WE(Western Electric) ヴィンテージ
・目的: 音質向上
☆劣化した真空管ソケットの交換
・使用部品: セラミック製 US Octal 8ピン x 3個
・目的: 耐熱性の向上による長寿命化
付いていたアルミ電解コンデンサー、マロリー |
新しいコンデンサー Sprague ATOM と F&T/新しい抵抗x2/ 配線材(1000V 耐圧 Belden) |
作業前のアンプの回路 |
オーバーホールとブラックフェーシング後の回路 |
熱ストレスでダメージを受けた真空管ソケット(パワーチューブ用) x2 |
パワーチューブ用ソケットを取り外したところ |
熱ストレスでピンの折れた整流管用のソケット |
熱に強いセラミック製の真空管ソケットに3つとも交換 |
B) 音質を追求したブラックフェーシングの実施
☆ ブラックフェースに適した配線材へ変更
・使用部品: Cloth replica wire ( 布被膜の単芯線 )
・目的: ブラックフェースと同じ配線レイアウトにし音質向上
・解説→
シルバーフェースに元々付いている配線材は被膜が厚いのが特徴
配線材をまとめたり拠ったりする配線レイアウトができません。
Cloth replica wire を使うと配線のまとめや撚りが簡単になります。
しかも絶縁性能は太い被膜のシルバーフェースのものと同じです。
ブラックフェースと同じ配線のとりまとめや撚りを施し、
美しい配線レイアウトにすることでブラックフェーシングが可能と
なります。回路をブラックフェースにして音質を良くしつつ、
発振しない、ノイズが出ない、安定したアンプに仕上げられます。
☆ ブースト回路の取り外し
・目的: 不要な発振・ノイズを減らし、回路を安定化する
・解説→ブースト回路はリバーブ・トランスの出力を流用します。
本来はリバーブのためだけに使われるリバーブトランスの
信号をアンプの後方からアンプのフロントまで長い配線材で
這わせる構造です。この余分な配線によるノイズと発振を
なくすことにより、ブラックフェーシングした回路を安定
させます。
ブラックフェーシングのために多数の配線材を交換(左) 安全のために電源コード交換(右) |
4. 当アンプの YOUTUBE 動画 GAMPS_GuitarAmp
以下の3つの動画をまとめています。
検索ワード: GAMPS_GuitarAmp
動画のURL: https://youtu.be/ryv1AkhkKBo
☆作業前の試奏テスト、音質と機能チェック
☆オーバーホールとブラックフェーシング作業の様子
☆作業後の試奏テスト、音質と機能の改善チェック
5. 取り扱い説明書 と予備の真空管
当アンプには取り扱い説明書と予備の真空管が付属しています。SOLD, Thanks.
売れました。ありがとうございます。
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