GAMPS logo

GAMPS logo
ギャンプスのロゴです。

2022年9月3日土曜日

Fender Vibrolux Reverb ('77 silverface) for sale

 Fender Vibrolux Reverb '77

オーバーホール済 + ブラックフェーシング済 

SOLD, Thanks

1. アンプの外観

中古としては比較的きれいな外観です。
☆ 消毒済み、クリーニング済です
☆ 側面角にトーレックスのスクラッチ 1か所有り

front view of Fender Vibrolux Reverb silverface
正面

Face plate close up
フェースプレートのクローズアップ

rear view of Fender Vobrolux Reverb
背面

a tiny scratch on tolex
左上部の角のトーレックスのスクラッチあり

right side view of Fender Vibrolux Reverb
右側面

top view of Fender Vibrolux Reverb
右上部

2. アンプの基本仕様

回路仕様: オールチューブ、ハンドワイアード回路
音響出力: 35W RMS
スピーカー: 10 インチ x 2個 ( 8Ω x 2個の並列接続=4Ω)
出力管: 6L6GC x2 プッシュプル
整流方式: 整流管 真空管 5U4GB もしくは 5AR4
プリ管 : 12AT7 x2 本  12AX7 x4本

List table of each Fender guitar amplifier models
Fender ヴィンテージアンプの一覧表

ポジション( V1~V9) ごとの真空管タイプと役割の概説
Tube numbering and its corresponding function
Fender Vibrolux Reverb の真空管タイプとポジション毎の役割

当アンプの標準の電源電圧

export version PT and 100V indication
複数の一次配線の電源トランスとバックパネルの100Vの表示 

アンプは製造時に輸出仕様の電源トランスが搭載されています。
この電源トランスは一次側配線が複数あり、
各国の色々な電圧に対応できます。
このアンプは出荷時点から 100V 用の配線が施された状態です。

このアンプは元々100V 仕様です。
コンセントの電圧を120V に昇圧する必要はありません。
万一間違って昇圧した電圧を加えると、著しく寿命が縮んだり、
壊れたりします。

現在搭載している真空管のインベントリー

V1:12AX7WA SOVTEK
V2:12AX7 Electro Harmonix
V3:12AT7 Electro Harmonix
V4:12AX7WA SOVTEK 
V5:12AX7WA SOVTEK 
V6:12AT7 Electro Harmonix 
V7:5881WXT SOVTEK
V8:5881WXT SOVTEK
V9:5U4GB JJ

スプリング・リバーブ・タンク(パン)

アメリカ国内で製造されたスプリング・リバーブが搭載されています。状態は良く、問題なく使えます。型番は Fender のコンボ用の定番 4AB3C1B です。
ACCUTRONICS 4AB3C1B Made In USA
Reverb pan is Accutronics made in USA
本機のリバーブ・パン

zoom up of the letter of made in USA
Made In USA の証

注) Accutronics の商標は現在は韓国のBelton が持っています。
  昨今、生産されたAccutronics は韓国製です(Made in Korea)


3. 実施したメンテナンスの内容

A) 徹底したオーバーホールの実施

☆全てのアルミ電解コンデンサー交換
  ・使用部品メーカー: Sprague ATOM, F&T, Nichicon
  ・目的:寿命を迎えた部品を新しくする

☆全てのカーボンコンポジット抵抗の交換
 ・使用部品メーカー: Kamaya、Xicon
 ・目的:熱疲労により壊れる寸前の部品の事前交換

☆劣化したカップリング・コンテセンサーの交換
 ・使用部品メーカー: オレンジドロップ(CDE, SBE) 
 ・目的: 音質低下やノイズを引き起こす劣化部品の除去

☆劣化したセラミックディスク・コンデンサーの交換
 ・使用部品メーカー: CRL, Sprague, Murata 
 ・目的: Vibrato の揺れ復活。Treble・Bright の音質向上

☆劣化した電源コード(power cord) の交換
 ・使用部品: 芯線の太さAWG 16 x 3芯
 ・目的: 安全性の向上ならびに安定電源の確保

☆劣化したスピーカー・ケーブルの交換
 ・使用部品メーカー: Belden と WE(Western Electric) ヴィンテージ
 ・目的: 音質向上

☆劣化した真空管ソケットの交換
・使用部品: セラミック製 US Octal 8ピン x 3個
・目的: 耐熱性の向上による長寿命化

Mallory made silver electrolytic capacitor
付いていたアルミ電解コンデンサー、マロリー

New caps are sprague ATOM and F&T
新しいコンデンサー Sprague ATOM と F&T/新しい抵抗x2/ 配線材(1000V 耐圧 Belden)

old silverface circuits
作業前のアンプの回路

new parts are installed.
オーバーホールとブラックフェーシング後の回路

worn out original speaker cables
作業前のスピーカーケーブル

Belden and WE are used to build cables.
新しいスピーカーケーブル、配線はブラックフェースと同じ方式、Belden と WE 使用

Heat stress damaged pins of sockets
熱ストレスでダメージを受けた真空管ソケット(パワーチューブ用) x2

amp chassis two sckets are removed
パワーチューブ用ソケットを取り外したところ

several pins were dameged
熱ストレスでピンの折れた整流管用のソケット

used ceramic sockets to replace
熱に強いセラミック製の真空管ソケットに3つとも交換

B) 音質を追求したブラックフェーシングの実施

☆ ブラックフェースに適した配線材へ変更
 ・使用部品: Cloth replica wire ( 布被膜の単芯線 )
 ・目的: ブラックフェースと同じ配線レイアウトにし音質向上
 ・解説→
   シルバーフェースに元々付いている配線材は被膜が厚いのが特徴
 配線材をまとめたり拠ったりする配線レイアウトができません。
 Cloth replica wire を使うと配線のまとめや撚りが簡単になります。
 しかも絶縁性能は太い被膜のシルバーフェースのものと同じです。
 ブラックフェースと同じ配線のとりまとめや撚りを施し、
 美しい配線レイアウトにすることでブラックフェーシングが可能と
 なります。回路をブラックフェースにして音質を良くしつつ、
 発振しない、ノイズが出ない、安定したアンプに仕上げられます。

☆ ブースト回路の取り外し
 ・目的: 不要な発振・ノイズを減らし、回路を安定化する 
 ・解説→ブースト回路はリバーブ・トランスの出力を流用します。
     本来はリバーブのためだけに使われるリバーブトランスの
     信号をアンプの後方からアンプのフロントまで長い配線材で
     這わせる構造です。この余分な配線によるノイズと発振を
     なくすことにより、ブラックフェーシングした回路を安定
     させます。


many hook up wires and power cord replaced
ブラックフェーシングのために多数の配線材を交換(左) 安全のために電源コード交換(右)


enclosed foot switch jack hole of rear panel
リアパネルのブースト用フットスイッチのジャック穴は塞いであります
 

4. 当アンプの YOUTUBE 動画 GAMPS_GuitarAmp  

以下の3つの動画をまとめています。
  検索ワード:  GAMPS_GuitarAmp
  動画のURL: https://youtu.be/ryv1AkhkKBo
☆作業前の試奏テスト、音質と機能チェック
☆オーバーホールとブラックフェーシング作業の様子
☆作業後の試奏テスト、音質と機能の改善チェック
   

    

5. 取り扱い説明書 と予備の真空管

当アンプには取り扱い説明書と予備の真空管が付属しています。

SOLD, Thanks.  

売れました。ありがとうございます。


#FenderAmp, #VibroluxRever4b, #フェンダーアンプ, #ヴァィブロラックスリバーブ,

2022年6月26日日曜日

LED Tester

 LED 簡易テスターの工作

最近アンプにLED を搭載することが多くなってきました。
LED はどこでも入手可能なサトーパーツ製を使っています。

アンプを作っていてふと気づきました。
「製作中のアンプの電源回路とリレー式フットスイッチ回路が出来上がるまでの間は取り付けたLED がちゃんと点灯するLEDなのかどうかをテストする場面が無いな」ということに。
もちろんテスターでダイオード特性は調べてはいるものの、やはり、ちゃんと光っているところを確認したうえでアンプに取り付けたいなと思います。

そこでLED が光るのを自分の目で確認できるテスターを作っちまえと
かといって大げさな物は作る気は無く、簡易的なものにしました。

swab container used to contain parts
簡易 LED テスター

本体は綿棒の空き容器プラスチックです。
その他の部品は
抵抗 x2, 電池ボックス x1, スイッチ x1, クリップ x2 , 配線材

サトーパーツの中で私がよく使う緑色と黄色のLED は流す電流が若干異なります。黄色に比べて緑のほうが少し少なめの電流を流します。緑LEDと黄LED の両方がテストでへきるようにスイッチを使い、電池のプラスとLED のプラス端子の間に挟む抵抗値を変えられるようにして、電流値を各色に合わせています。
電源の電圧は1.5V 乾電池の2個直列で 3Vを使用。この3V に対して何ミリアンペア流すのかを抵抗値を変える事で制御します。この抵抗値はきっちり正確でなくとも、だいたいの値で十分機能します。

LED の端子は細長い金属です。クリップでその端子を挟んで通電し点灯確認します。

下に回路図を掲載しておきます。
switching total resistance upon testing LED's color green and yellow.
LED テスター回路図

Youtube で点灯しているところが見られます。


2022年6月4日土曜日

2510 DP (Dual Pre)

 ギャンプスのオリジナルアンプ 2510 にはプロトタイプが存在します。

2510 に関するブログ記事

2510 OD を完成させるために製作した試作機がプロトタイプです。
プロタイプは不要な機能があったり、必要な機能がなかったりと
そのままでは使いずらいアンプでした。
今回は、このプロトタイプを「使えるアンプ」にリニューアル
することにしました。

① Reverb 外します 
 AB763 回路をベースとし、きめ細かなハンドワイアード配線を施すと、豊富で潤沢な倍音に恵まれるアンプになります。このことがある種「リバーブ感」という言葉のとおり豊かな響きを生み出し、敢えてスプリング・リバーブを通さなくても音創りが可能となります。
スプリング・リバーブが付いていると、多少雑に弾いてもそこそこの音質が出せてしまいます。言い方を変えると音の個性が均質化される方向に行きます。弾き手の個性やギターの個性が生かされずらいという欠点があるため、リバーブは外すことにしました。
特に練習用アンプとして使用する場合、このことはとても重要です。音が均質化され、下手に弾いてもその欠点が隠されてしまうと上達の妨げとなります。

② 2つのプリアンプを作り、各々独立したボリュームとトーンコントロールを持たせます。
③ 2つのプリアンプ間をフットスイッチで切り替えられるようにし、ライブでの操作性を向上し、使い勝手を高めます。
Volume, Treble, Bass, Middle, Master Volume の6つのコントロールつまみを2重化し、瞬時にA から B へ、B から A に切り替えられるようにします。
随分前に、あるギタールシアーさんから「2つのマスターボリュームをスイッチングで使い分けられないか」という相談を受けたことがあります。小さめの音で弾いているリズムギターの音質をできるだけ変えず、マスターだけ上げた音圧でリードをとりたいということでした。(そのときは既成のアンプの改造というテーマでオリジナルアンプのように設計自由度が低くお断りしました。)
今回はギャンプス・オリジナルアンプであり、チャンネル毎にマスターもスイッチできるようにしています。そのため、あらかじめチャンネルAとBとで同じ音質になるようにトーンスタックを微調整しておけば、マスターの差だけを味わうことも可能となりました。


front view of 2510 prototype
2510 プロトタイプのキャビネットはそのまま流用


下の写真のように上側(白ノブ) がチャンネル A 下側( 茶色ノブ) がチャンネル Bで上下2列にポットを配列しました。
変更後のコンパネは 5つのツマミが2列に並ぶ
コントロールパネルの MOD

約2ヶ月かけてじっくりと回路の Modify を行いました。
元の回路とMOD 後の回路
回路のMOD

回路の変更部分を写真上にマークアップ
MOD後の回路
5月31日に完成しました。

当アンプはもうプロトタイプではなくなりました。
モデル名は 2510 DP ( Dual Pre ) です。
音は後日 Youtube にアップします。

狭いスペースに少し回路を詰め込みすぎました。
2つのプリアンプのコントロールノブ 全部で10個を搭載するにはシャーシーのスペースに余裕がなくレイアウト設計的にみると少し問題があります。
結果として 2510 OD にくらべ若干ノイズが多めとなってしまいました。

そのこともあり、当アンプは現在は非売品です。

私のギター練習のお供とします。

2022年5月31日火曜日

Fender Bassman 50 Silverface

SOLD thank you


70年代製の Fender Bassman 50 のオーバーホールをしました。

1998年5月にノースカロライナのシャーロットに出張していた時、
休日に出かけた楽器屋さん、確か Music Go Roundという名前、
で買ったものです。

中古で購入した後、30年以上経過し、回路部品の寿命も尽き、
オーバーホールして新品当時の音を蘇らせることにしました。

Picture of silverface Fender Bassman after reconditioning
Fender Bassman silverface

完成後のサウンドクリップ追加 ( 2022 APR )



1. Grill cloth の交換

グリルクロスはわずかな切り傷があると次第に傷口が広がります。
張り替えることにしました。

removing the cloth from front board
グリクロスをリムーブ

ブラックフェースに使われているクロスの色合いに近いものにして
みました。クロスを変えるだけで、落ち着いた雰囲気になります。
cloth color is changed
クロス張替え前後

2. フィルターキャップのオーバーホール

30年前、購入した時点で、
フィルターキャップのアルミ電解コンデンサーは既に交換されて
いました。それから30年経ち、もうとっくに寿命を迎えています。
新しいコンデンサーに総交換しました。

同一メーカーで揃えずに、 3つのメーカーのコンデンサーを
ミックスして使います。音質と信頼性の両立にはこれが良い。

デカップリング抵抗はセラミックコンポジション抵抗に交換し、
音質は変えず、耐久性を向上します。

高電圧のかかる( 300V 超 ) 配線材は耐圧1000V のベルデンに交換し
漏電の危険性を低減しました。

アンプの増幅回路に電源供給するフィルターキャップ部分を
徹底的に強化することで、低ノイズで、迫力のある良い音を
長く保てることを目的としています。

before and after the replacement
フィルターキャップのオーバーホール

3. 整流回路のオーバーホール

ベースマンは整流管ではなくダイオード整流です。
6本あるダイオードのうちの 1本に高圧放電の変色がみられます。
この付近に絶縁不良があり、放電したかもしれません。
残りの5本は痕跡がなく音も出ていました。
音に迫力が掛けていた要因の一つです。

there was a burnt mark on the outer casing
Charned diode

整流回路部品を一旦全て取り払い、回路ボードを洗浄した後、
整流回路用 Diode x 6,Bias 回路用 Diode x1,抵抗 x1,アルミ電解x1
を交換しました。
絶縁不良を取り除き、部品を新しくし、安定稼働させます。

同時にバイアス回路は バイアスの深さ調節が行えるように
回路変更しました。

before and after the replacement
整流回路のオーバーホール


4. 増幅回路全体のオーバーホール

ギター信号の入力から プリアンプ、トーンスタックを通り
再増幅してフェーズインバーターに入りパワーアンプに到達する
一連の増幅回路のオーバーホールを行いました。(写真参照)
フィルム・コンデンサーは主にオレンジドロップに交換
カーボンコンポジット抵抗は新品に交換しています。

増幅回路のカーボン・コンポジット抵抗を異なるタイプ
( 金属皮膜、酸化金属皮膜、カーボンフィルム等)に変更すると
音質は激変してしまいます。
金属皮膜にすると変に固く、高域寄りの音になる。
カーボン・フィルム抵抗にすると、迫力の欠けた感じがします。
同じカーボンだからいいじゃないかと思われるかもしれませんが
やってみると如実に音が変わります。

増幅回路に使う
カーボン・コンポジット抵抗の音の感じは他の抵抗では出せません。
一方で、電源回路の抵抗は
カーボンコンポジットで無い方が信頼性が高まり、音質は変わりません。

この違いを実験したり、経験積んで体感すると面白いです。

実験をするということは、
結果には自分で責任を持つ。自分でする行動なのだから。
人のモノマネをしたり、パクリをせず、自分の考えで行動する。
人の考えはあくまで参考とする。
失敗したら、良い結果になるまで、あきらめず作業し直す。
常に論理的思考と自由な発想とを組合わせる。
やってることが論理的に合致しているかを自分で考える。
豊かな発想を心がけ、頭が固くならないようにしておく。

と常々思っています。
before and after the parts replacing
増幅回路のオーバーホール

グラウンド母線

板厚 2mm 幅10mm の銅の板を使い、グラウンド母線を敷設しました。
Fender アンプはシャーシー全体をグラウンドとみなす多点接地です。
アンプが古くなり接合部やハンダ付け部が古くなると、
シャーシーグラウンドの導通が悪くなり、
ノイズが出やすくなります。

グラウンドは ゼロ電位です。このゼロ電位をきちっと 0 V に保つため
導電体の質量が多めの銅板を使います。

アンプは、低ノイズとなり、美しいクリーンサウンドがさらに際立ち、
楽しむことができます。
using copper bar of 2mmx100mm material
グラウンド母線を敷設しノイズ低減

Fender アンプのパワーチューブの真空管ソケットには以下の2種類の
抵抗が接続されています。
5番ピンに、 1500Ω 1/2W のグリッドストッピング抵抗。
4番ピンには 470Ω 1W のSG ストッピング抵抗。

この 2種類の抵抗は寄生発振の抑止が目的で取り付けられています。

この抵抗とソケットピンとの接続方法は
真空管ソケットの空きピンである 1番ピンと 6番ピンを使い、
真空管の底面に対して抵抗の筐体が水平になるようにハンダ付け
されているのがオリジナルの方法です。

このハンダ付方法を止めにし、
新たにラグ端子を使い、
真空管底面に対して抵抗が垂直に立つ形に配線しておきます。
この垂直接続は寄生発振をさらに起こりにくくします。
itis for oscilation reduction
垂直にストッパー抵抗を取り付け

完成しました。
新しいパワーチューブに交換し、バイアス調整をし、
テスト試奏しました。
under testing
完成



音質は、

ギターを使用した場合、

・迫力があり、張りと艶のあるクリーンが美しい。
・ピッキングの動作で敏感に出音が反応する。
・ギターのボリュームコントロールを駆使してソロ・ギターが可能
・Noramal Channelでも Bass Channel でも使用可能
・Bass Channel はプリアンプ増幅段が一個多い分、深みが加わります。



ベースを使用した場合、

・暖かいベースの音が出しやすい。
・真空管ならではの音の輪郭があり暖かい。
・分厚く分離感がある音です。
・アコースティックベースやホローボディーとの相性抜群です。
・Deep スイッチは中域がバタつく時や出すぎるときにオンすると
 すっきりした音にできる便利スイッチです。

今回MOD した回路について

当アンプを初めにオーバーホールした当初は AA864という回路図に基づいてオーバーホールとブラックフェーシングをしました。(1964年のプロトタイプ時点での回路) しかし、試奏を続け弾きこんでいくと、低域の暴れが出たり、中域の癖が耳につきました。
1964年のすぐ一年後に回路図変更されているのは、やはりプロトタイプの音がよろしくなかったということです。

何度か試行錯誤を重ね、最終的に、AB165 回路にMOD しなおました。

ご参考までに回路図を添付しておきます。
gif schematic of Fender AB165 circuit
Fender AB165 schematic



#FenderBassman #Bassman #真空管ベースアンプ

2022年1月23日日曜日

Original Guitar Amplifier Model-2510 Part 2.

 オリジナル・アンプ Model 2510 Part-2 回路設計・製作


GAMPS 2510-OD all tube hand wired guitar amplifier
#GAMPS #ギャンプス #ギターアンプ

2. 回路設計・製作

Part 1でキャビネットを製作しました。
こちらはアンプの回路部分の設計と製作をします。
front view of 2510 OD
2510 OD のフロントビュー

アンプの構想

どんなアンプにするのか、半年かけて構想を練りました。
構想と書くとカッコイイですね。しかし実態は「どんなアンプ作ろうかっなー、こんなんにしたら楽しいかな ?  こんなアンプにしたらユニークかな?  色はこんな色にしよかなー ? キャビネットの形はツイードのそれかな? スピーカーは何インチにしようかな? 」なんてーことをね、飽きもせずに考えてただけです。 

<例えば過去のアンプの構想> 
Single Jingle (シングルジングル) の場合、楽器屋さんに持ち運んで買いたいギターの試奏に使う。ライブハウスでも使える音圧も持ち合わせている。すぐに歪み始めるチャンプではなく、クリーン音の大きいアンプなのに、シングル・アンプ( パワー真空管 1本だけでパワーアンプを構成する)にして軽量化する。機能は超シンプルに Volume と Tone の2つにするというコンセプトでした。これ結構うけたみたいで、いまでも欲しいという人はおられます。気まぐれでゴメンなさい、また作るかも、作らないかも。

Browny G3( ブラウニー G3 ) は Fender のブラウン・フェース・デラックスの回路を基に、暖かい音質を継承しつつ、ヘッドルームをかせぐ工夫をし、ブラウンフェース特有の温かみのあるサウンドを持ちつつジャズにも使えるアンプにすること、というコンセプトでした。ブラックフェースのデラリバはよくあるけれどブラウンフェース・デラックスはなかなか世に(日本に)出回っていないというのも作ろうと思った理由のひとつです。もっと作っても良いモデルかもしれません。でも、新しいアンプ作りのほうに時間を使いたいと思い、今はお休み。

上の2機種は共にキャビネット専門家に作ってもらったグリーンのトーレックス貼りのキャビネットを使っていました。

今回は、
キャビネットは自作です。
加えて、機能に少し工夫をこらしたいと考えました。
自分なりに盛り込む機能を考えました。しかし、どんな機能が必要とされているのか他の人の意見をもらうことも大切だと思いました。
私は自分の考えをどんどん推し進めていくところがあり、カミさんに良く注意されます。「それはあなたの意見であって、他人はそんな風に考えて行動したり感じたりしないかも」と……一方で、単純に「どんなアンプが欲しいですか」とオープンに人に尋ねたとします。聞かれた側はどんどん夢を膨らませ、とてもじゃないけど私が実現不可能な要望も出てきてしまいます。
現実的な要望を上手に教えてもらう方法はないだろうかと考えました。
その結果、私が良かれと思う機能を持たせた実物のアンプを試作し、それを触り使いながら意見を出してもらうと良いのではないかというアイデアを思いつきました。

プロト・タイプのアンプをこの目的のために新規に製作する必要があり、早速製作しました。演奏現場でしばらく使用してもらい、その後にご意見とフィードバックを得ることにしました。プロトタイプ製作をし、実際に使ってもらい、フィードバックをもらうまでに、構想をスタートしてから一年かかりました。

実際にご意見やフィードバックを得てみると、自分が使えると思っていた機能が不要であったり、自分が不要だと思っていた機能が必要であったりし、目から鱗でした。プロトタイプを作って大正解でした。

今回のプロトタイプの評価はプロミュージシャンの田井さんに多大なご協力をいただきました。


Front view of 2510 Proto type
2510 プロトタイプ

rear view with back panel removed
2510 プロトタイプの回路

ちなみにプロトタイプのアンプはこんな音でした。
田井さんの動画を貼りました。


プロトタイプで得たフィードバックと私が作りたいと思うアンプのイメージをマッチさせ、今回のアンプのコンセプトが決まりました。

GAMPS Model 2510-OD のコンセプト

1. トーンコントロールはトレブル、バスだけでなくミドルも付ける
2. リバーブ機能は付けない
3. OD 回路を付ける ( 70's Dumble ODの回路を参考)
4. ノーマルとOD との切り替えはフットスイッチにする
5. ノーマルとODの切り替えノイズが出ないようにする
6. マスター・ボリュームをつける
   ( プリアンプのゲイン高くしても音量を抑えることができる)
7. オールチューブの持つ暖かいサウンドは今までどおり大切に
8. ブルースやロックにも使えるしジャズにも使えること
9. ワット数は25W近辺。音の抜けが良くライブで使えること
10. 手で持ち運べる重さをキープする(疲れない重さ)

以上のコンセプトを基に、数ヶ月かけ、回路図を設計しました。

回路設計

回路図を描いていきます。
抵抗はギザギザ、コンデンサーは二本の線で抽象的に表した絵です。

概念としては、入力されたギターの電気信号を複数回増幅する間にどのような増幅の色付けをして最後にスピーカー出力するのかを表したものです。
パワーアンプの増幅段はひとつで、プリアンプの増幅段は複数あるのが普通です。プリアンプの増幅段が多いほど倍音は多く付加されます。多すぎると原音から離れていきますし、少なすぎると無機質な音になります。各増幅段に使う抵抗やコンデンサーの値も含めて、良いころ合い加減に落とし込む匙加減(さじかげん)を考えることが楽しい作業です。

もっと細かい匙加減の話をします。
カーボン・コンポジット抵抗は 10% のバラツキがあります。仮に100KΩの抵抗を100本ほど購入すると90KΩから110KΩの間でバラツイテいます。回路図で100KΩと書いておくものの、製作時には 110KΩ 寄りの少し高い値を使ってゲインを上げ気味にしたり、90KΩ寄りの低い値を使ってゲインを抑えてくっきりとした音質寄りにしたりと微妙に調整することも可能です。製作時点、回路ボードに抵抗をハンダ付する時点で抵抗値を実測し、その値を回路図に書き足しておきます。こうすることで2台目以降を作る際の音の再現性を確保します。

ちょっと待って、少しエエカッコしてしまいました。この匙加減は万人がちょこっと聴くだけでわかるほど大きなサウンドの差がつくものではありません。微妙なものです。私自身の自己満足が大きいです。

匙加減を考えながら回路図を描いているのは、この時間が私にとって最も楽しい時間だから。妄想に胸躍らせる対象がアンプの抵抗値とコンデンサーの材質と配線材の被膜や芯線の材質や構造なんです。若い頃はもっと異なるものが妄想対象でした。
自己満足ですね。ゴメンナサイ。

参考:
1960年代から1980年代ごろまでの Fender のアンプには印刷された回路図が添付されていました。「ユーザーがメンテナンスするときに参照できるよう」にという DIY の考えの進んだ古き良きアメリカ企業としての責任感とユーザーへの配慮ですね。
Circuit diagram is written using PC
PC を使い回路図面製作

レイアウト設計

回路図を描き終わったら今度は実際に回路部品をどういう風にボード上に並べて配線するのかを示すレイアウト図面を描きます。

レイアウト設計についての詳しい解説は レイアウト設計の記事 を参照してください。

簡単に言うと部品と部品との位置関係、距離、並べる方向によって、変なノイズが出たり、発振して汚い音になったりしてしまうという事実があります。電気的に結合( 電磁誘導etc )することで起こります。そうならないように部品の配置を考えて設計することです。

ギターアンプのレイアウトはキャビネット内のスピーカーとトランス、回路、との位置関係や、複数あるトランスとトランスの向きや距離の関係、そして抵抗・コンデンサー・配線・ポット・真空管ソケット相互の位置関係の全てに当てはまります。

Picture of 2510 layout schematics
回路図(左) を レイアウト図に落とし込む

この回路レイアウト図、つまり抵抗・コンデンサー・ポットの位置関係と配線の繋がりを描いたレイアウト図も Fender アンプは公開しています。ブラックフェース期、シルバーフェース期のアンプを買うとアンプ中に回路図と一緒にレイアウト図も添付されていました。
下の添付参照
Fender Bandmaster のレイアウト図

ギャンプス 2510のレイアウト図としてはFender と同じような図面も書きました。しかし、それとは別に、大きめの画用紙を使い、主にトランス、真空管ソケット、スイッチやポット類の正確な位置関係を実寸で描いています。この実寸レイアウト図をシャーシーに転写し、正確な位置にシャーシーの穴あけをするのに使用します。

この実寸レイアウト図面を作っていなかったときは、
回路ボード取り付けのネジ穴をあけようとしたら、裏側のトランスが邪魔で穴があけられなかったり、ポットを最後にとりつけようとしたら、ポットの厚みを計算していなくて回路ボードの部品にあたってポットが付けられなかったりという基本的なミスを経験しました。

回路図に比べレイアウト図を書く作業はそんなに楽しくありません。
妄想する部分は一切なく、位置関係を正確に表すことが求められるから。
Pot layout and transformer layout on the chassis
2510 layout 

シャーシーに穴あけしてしまう前にレイアウト図を使って問題がないかの検証を入念に行います。
スイッチ、ポット、ソケット部品等は実物を使い、トランスは切り抜き型を使い、レイアウト図面上に並べ、不要な重なりがないか、干渉しあわないか、を物理的観点と電磁的結合の観点の両面から検証し(ああでもないこうでもないと空想すること)、必要であればレイアウト図を書き直しつつレイアウト図を完成させていきます。
過去に何回もの失敗があり現在に至っています。

物理的観点の例: アンプ部をキャビネットにネジ留めしようとすると出力トランスがスピーカーのマグネットにあたって取り付けられない経験もありました。

電磁結合の例: テストで音出しをすると低音弦で変なビビリ音が出ました。色々な原因を探り約一週間悩みました。結果、スピーカーの端子と電源トランス間の距離が近すぎて、電磁結合していました。距離を離して解決しました。
実際の部品やトランス切り抜き型を使いレイアウト図の検証をしている
レイアウト図の検証

回路ボードの製作

回路ボード用のレイアウト図をフェノール樹脂の板に直接貼り付けます。部品のハンダ付けのためのアイレットを打ち込む場所をドリルで穴あけします。穴あけが済んだらレイアウトを切り離し、アイレットを穴に打ち込みます。こうして回路ボードを製作していきます。
Drilling circuit board for eyelet holes
回路ボードのドリル穴開け

2510 OD はノーマルとブーストの切り替えにフットスイッチで作動するリレーを使います。リレー用のソケットを組み込んだ回路ボードを今回は製作しました。
small circuit board
5V リレー用のボード

シャーシーの穴あけ

シャーシーは厚さ 1.5mm のアルミニュウム製を使います。
鉄製のシャーシーにすると剛性が高くしっかりとする長所の反面、
重量がかさみます。
アルミにすると軽くできると共にシールド性能は鉄よりも優れます。
また鉄よりも加工しやすく、穴あけも楽にできます。
欠点としては鉄よりも華奢で変形しやすく、
搭載できるトランスの重さに限度があることです。

金属は一旦穴をあけてしまうと補正がききません。
慎重に作成したレイアウト図面はこのためにも必要です。
シャーシーに穴あけ中
シャーシーへの穴あけの様子

トランス、ソケット、ポット、スイッチのシャーシーへの取り付け

軽い部品から取り付けていき、重量のあるトランスは最後に取り付けます。始めにトランスを取り付けてしまうとシャーシーの取り回しがつらくなります。
トランス、ボックスコンデンサー、真空管ソケットを取り付けたところ
シャーシーへの部品取り付け

回路ボードへの部品のハンダ付

回路ボードの穴にアイレット( eylet ) 金具を打ち付けます。アイレット(eyelet) はブラス金属(真鍮)で出来ている穴のあいたリベットで、ハンダの乗りを良くするメッキがされています。アイレット(eyelet) に抵抗やコンデンサーの端子と配線材の端を入れてハンダ付けすることで回路の配線をしていきます。
Resistors, capacitors and wires are soldered on the eyelets of the board
回路ボード上に部品を載せてアイレット部分でハンダ付

ギャンプスのオリジナル・アンプの全てのモデルの回路ボードには、厚さ1mm幅10mmの銅の平棒をグラウンド・バスとして搭載しています。
ギターアンプのハムノイズの大きさは回路のグラウンド配線の良し悪しで決まります。厚く幅の広い銅の平棒を使うのは安定したグラウンド配線のための自分なりの工夫です。

部品のハンダ付けを済ませた回路ボードをシャーシーに取り付けます。
シャーシーに回路ボードを載せたところ
回路ボードをシャーシーに取り付け

回路ボードとポット、真空管ソケットとの接続

回路ボードとポットとの間、回路ボードと真空管ソケットの間を配線材で接続していきます。

配線材の被膜の材質の違い、芯線の太さ、単芯か撚り線かの芯線のタイプ、芯線のメッキのタイプ、によってさまざまな配線材が存在します。またオーディオ屋さんたちの間ではしきりに Western Electric ( WE ) のヴィンテージワイアーの音が良いという話がされています。自分の中ではこれをここに使うという内々の決まり、規則みたいなものがあることはあります。
しかし、昨日まで「この部分の配線材はこれに限る。この配線の音が一番」と思っていても、たまたま異なる配線材を試すチャンスがあり、その配線材が一番になってしまうということがよく起こります。そういう意味では「日々研究中で結論は出ていません」というのがここでは正しい。配線材にも自己満足の世界が広がっています。
ポットと回路ボードとの接続
ポットと回路ボードの接続作業

配線の完成したシャーシー
配線完了したシャーシー

フットスイッチの製作

ノーマル回路とブースト(OD) 回路のスイッチング用のフットスイツチを作製します。アルミダイキャストにあなを開け、フットスイッチを取り付け配線材を取り付けます。このフットスイッチに使う配線材は細いけど切れにくいものを使います。
フットスイッチの組み立て
フットスイッチの部品

フットスイッチの配線完了
フットスイッチの配線

スピーカーのキャビネットへ搭載とスピーカーケーブルの取り付け

2510 は 10インチスピーカーをメインに据え、Jensen JCH10/70 を搭載します。
写真の 2インチと 4インチの小型スピーカーは Eminence 製で、アッテネート時に鳴らします。
写真に写っている小さいアルミ箱にはトグルスイッチが付いています。このスイッチを右に倒しておくと通常モードで右の10インチが鳴ります。自宅で練習するときに、うるさいと言われたくないようなときはスイッチを左に倒します。小型スピーカー・モードになり、これで練習します。スピーカーの口径を小さくするとうるささは半減します。しかもサウンドはクリアでアッテネーターだけを使ったときのような音の濁りはなく、アンプのボリュームを絞っても満足な明良感が残ります。
キャビネットにスピーカーを取り付け
スピーカー、スピーカーケーブル、トグルスイッチ

バイアス調整と微調整

アンプの回路に真空管を入れてバイアス調整しています。
真空管を入れてバイアス調整
真空管を入れてバイアス調整
シャーシーをキャビネットに取り付け、テスト試奏を繰り返し、詳細に微調整( 抵抗の値の増減やトリムポット調整等) をして完成です。

GAMPS 2510-OD のスペック(仕様)

GAMPS 2510-OD の仕様は以下のようになっています
1) All tube hand wired circuit ハンドワイアード真空管アンプ
2) 真空管タイプと回路形式(タイプ)
 パワーアンプ: 6V6GT x2  ( 固定バイアス、プッシュプル )
 フェーズインバーター: 12AX7  ( Cathodyne 方式 )          
   OD ブースター : 12AU7  (70 Dumble OD タイプ )         
 プリアンプ : 12AX7 ( Fender タイプ )     
3) ダイオード整流
4) スピーカー 
 10インチ x1  Jensen JCH 10 /70  メイン・スピーカー
    4インチ x1 Eminence アッテネート時に使用
    2インチ x1 Eminence アッテネート時に使用
2510-OD のバックパネルを外してた写真
2510-OD の回路、真空管、スピーカー


プリアンプの増幅回路について

プリアンプ回路は Fender のプリアンプ回路形式と似ています。
回路部分
2510-OD 回路
Middle ポットがあるため、BF Twin Reverb やポールリベラの設計した Concert II などのプリアンプ回路に似ています。デッドコピーではなく、少しずつ値や接続が独自です。ポットの値は Marshall 寄りで少し大きい値、増幅回路は Fender の回路寄り。

フェーズインバーター Phase Inverter 回路

フェーズインバーター回路は大きく2つの方式があります。
Long tail Pair という方式と Cathodyne という方式

デラックスリバーブ、ヴァイブロラックスリバーブ、ツインリバーブ等
は Long Tail Pair という方式で増幅素子2個を使います。
上の波形と下の波形で別々の独立した増幅素子でフェーズインバートします。この回路を通すと信号のゲインは約4割増加されます。

それに対し、プリンストンリバーブや 57 ツイン等は Cathodyne 方式。一つの増幅素子のプレート部分で上の波形、カソード部分で下の波形を作りフェーズインバートします。この回路を通しても信号のゲインはほとんど増えません。

ギャンプスの Browny G3 と Green Reverb は Long Tail Pair です。
今回 2510-ODは Cathodyne 方式を採用しました。
OD 回路でブーストしたときのトータルゲインが上がりすぎないようするため、ゲイン増加のほとんど無い Cathodyne にしています。

使用する真空管の銘柄

真空管は現在生産されている現行管です。
Electro-Harmonix 6V6GT = パワーアンプ
JJ ECC83MG = フェーズインバーター
Electro-Harmonix ECC82 = OD ブースト
Tung-sol 12AX7 = プリアンプ

私が思う適材適所です。これをお勧めするわけではありません。
私の自己満足と思ってください。
最低限度の品質は必要です。新品なのに真空管の足が金属のつるつる感が無くてガサガサ、ザラザラしているようなものを作るメーカーはお勧めしませんし、使いません。
RCA でも無いのに RCA のオレンジ色とはほど遠い真っ赤な刻印を使ってRCA と書いてあるものも使いませんし、使わないことをお勧めします。
2510-OD に使用する真空管の箱
2510-OD に使用する真空管の外箱

コントロール・パネル

左から Input ジャック、ボリューム、トレブル、ミドル、バス。次にフットスイッチ・ジャック、赤色OD インディケーターLED、OD レベル、マスターボリュームと並びます。右端上がスタンバイスイッチ、下がパワースイッチ兼パイロットランプ(グリーン)です。
Face Plate は無く、アルミシャーシーに文字を直接刻印しています。

Control Panel view
コントロールパネル、無垢のアルミに文字刻印

OD 回路

OD 回路は 70年代のDumble Overdrive のドライブ回路にヒントを得ています。一本のプリ管内の2個の増幅素子を使いブーストさせます。 Dumble は 12AX7 を使っていますが、2510-OD は 12AU7 を使っています。ゲインの大人しい管を使い、暴れない落ち着いたドライブ、いわゆるクリーンブーストを実現しています。
ブースト回路のオン・オフはオムロン5V リレーを使い、フットスイッチでオン・オフします。

ブースト回路の入り口と出口には信号の大きさを調節できるトリム・ポットを付けています。Dumble Overdrive と同じ仕様です。このトリムポットを上げ今よりもダーティーな激しい歪みにすることもできます。わずかな上げ下げで敏感にOD サウンドが変化し、精密な調整が必要です。出荷時点では私の好みのクリーンブーストにセッティングしてあります。
OD 用リレーと内部調整トリムポットの写真
OD のスイッチングリレーとトリムポット

2510-OD の正面写真
Front view of GAMPS 2510-OD all tube hand wired guitar amplifier

2510-OD の背面 バックパネル
Rear View of GAMPS 2510-OD all tube hand wired guitar amplifier

GAMPS 2510-OD all tube hand wired guitar amplifier
#GAMPS #ギャンプス #ギターアンプ

サウンド・サンプル

サウンド・サンプルとして田井さんによるデモを貼っておきます。


こちらはギャンプスのオリジナル・デモです。途中の OD 切り替え時に手でフットスイッチを押しています。足で踏んで切り替えが可能です。